過去 現在 未来
洋服に限らず、物を買うときに意識していることがあります。
その商品、作品の
過去
現在
未来
を想像すること、なるべく知ること。
ある商品の見た目や色、質感、機能性などが気に入った、気になるというのが『現在』
そして、その物のそれらのディテールをどう活かすか、どう使うか、その物を使っている自分はどう思うか、どう感じるか。というのが『未来』
ここまでは、お買い物好きな方なら自然と行っているのではないでしょうか。
現在 未来を考えて買い物ができれば、失敗も少ないと思います。
『過去』とは
その商品が
いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、作ったか。ということ。
この5W1Hを知ることは、現在、未来を知るために重要なことなのです。
これは、洋服オタクが得意げに話す自慢とは少し違います。
順に解説していくと
いつ
単純にシーズンとが古い、新しいいうことの他に、当時の環境や経済、技術が品質やデザインに大きく影響してくる。
同じ素材の商品でも、秋冬用か春夏用とでは差があるし、その当時の素材自体の良し悪しも関係してきます。
技術的に昔はできなかったこと、逆に今はできないことなどもあり、この辺りは詳しい店員さんか、デザイナーしか知らないこととなってくるので判断は難しいとは思います。
もちろん流行りのデザインなどもありますね。
ヴィンテージ好きにはこの辺りに詳しい人も多いかと思います。
ここまでがウンチク。
上記のようなことがあるから、このデザインになっています、なのでどうやって使うのがいいと思います。お客様には気に入って使っていただけるかと思います。
ここまで言える店員に出会ってください。店員になってください。
どこで
これは、生産国ということでいいでしょう。
ただ、これはただイタリア製です。と言われても『だから?』か『良さそう』くらいにしか思わないと思います。
そう、ただのウンチク。
付け加えるのは、なぜそこで作ったのか。
例えば、革の有名な地域で、上質な革が安く手にはいるから。であるとか、そこにしかない製法で、そこでしか作れないから。など。
誰が
デザイナーや生産者ということですが
ここで付け加えていくのは
その作り手がどういう人、会社か。
ニットが得意、パターンが綺麗、アメリカンなデザインが得意など、個性がそれぞれあって、それが商品にも反映されているはず。そこを汲み取っていくと、デザインの意味が分かってきたり、いろいろな未来を思い描くことができます。
何を
これは、今までの要素を足していくことにはなりますが、
これは『いつ』『どこで』『誰が』作った『何』です。ということになります。
だから、ここがこんな風になっています、ここが素晴らしいです。と、現在につながります。
なぜ
作り手の意図や、目的です。
ここは、ウンチクもいろいろ楽しめるところではないでしょうか。
あの時あんなで、あんな素材があったから作ってみた。というものから、オリンピックでメダルが取れるように。と作られたものまで様々。
どのように
製法です。ウンチク多いです。
どのように作ったから、ここがどう良い、こういう使い方に向いている。など聞き出してください。語ってください。
バラバラに説明を少しつけましたが、過去を見ていくことは
現在の形の訳を知ること
未来の使い方を数多く想像する
重要な材料です。
全然うまく説明ができませんでした。
これは、直接お話しさせていただいた方がいい内容です。
いや、文章力がないだけなのですが。。。
販売やPRをしている時も、スタイリストとしての仕事やアドバイスの時にも意識的に伝えていますし、お話しさせていただいた方には、少しは伝わっていると思います。
過去を知ることは現在を知ることで、現在を知ることは、未来を知ること。
そしてどこを無視してもいけないこと。
フォロミー